かなまら祭り2002

皆様は、「かなまら祭」なるお祭りをご存知だろうか。

これは神奈川県川崎市の「若宮八幡宮境内社・金山神社」にて毎年4月頭に行われるお祭りなのだが、カンのいい方は祭りの名前を聞いただけで何か引っかかる物があるはず。
そう、あなたのカンは正しい。
このお祭り、こんな御輿が登場するのだ。














食事中の方、すまん!

このお祭りは
「江戸時代、川崎宿の飯盛女達の願掛けから端を発したこのお祭りも、現在では商売繁盛・子孫繁栄(子授け)・安産・縁結び・夫婦和合などのご利益があると伝えられます。
また、エイズ避けとしても国際的に有名なお祭りでもあります。」
(「かなまら祭」のポスターより)
という由緒あるお祭りである。

行き付けの某掲示板にて今年は4/7(日)に祭りがあるとの情報を知った自分は、その頃東京滞在予定があったので見物に行く事にした。
ここは京浜急行大師線・川崎大師駅前。右手にあるこの病院の左が今回の現場である。


横断歩道を渡ると神社の「のぼり」がお出迎え。
う〜ん、すばらしいデザインだ…

ここが会場の「金山神社」境内である。画像では分からないが、見物客の外国人率高し。
場内の画像撮り忘れた。スマン。

これには理由があり、当初細々と行われていたこのお祭りをフランスのメディアが紹介し、それを皮切りに「ニューヨークポスト」やカナダ・台湾・イギリス(BBC)などの海外メディアが続々とこの祭りを紹介するようになり、海外での知名度が一気に上がってしまった為である。
今回もフランスのテレビ局が取材に訪れていた。しかし、やっぱり来てなかったな、



「アル・ジャジーラ」
…(来るか!)







なお、最初にこのお祭りを紹介したフランス人ジャーナリストの方は、既にお亡くなりになられたとの事である。合掌。

境内の露店にて色々と食った後、展示されている御神輿を撮影。
この御神輿は本日のメインイベント・「面掛行列」で善男善女善…によって担がれる。


これが「男御輿」。
わ〜っ!(歓声)

これが「女御輿」。
わ〜っ!!(歓声)

そしてこれが本日のメインディッシュ(?)・ニューハーフの皆様が担がれるという「エリザベス御輿」である。
わーっ!!!(悲鳴)

噂には聞いていたが、実物を目の当たりにするとこう、ナニがアレなものである。
境内にはその他にお宝(男根)がらみのオブジェが点在する。


これは旧日本軍の開発した旋動式ロケット弾・四式噴進砲(ウソ)

これは絵馬に埋まって分かりづらいが、鍛冶屋で使う金床(熱した鉄をハンマーで叩いて鍛造する際の台。よく「トムとジェリー」でトムの頭上に落ちてくる。)に鉄製の男根が屹立したすばらしいデザインである。


なぜこのような物があるかというと、元々この神社、鍛冶屋の守り神として成立したという歴史がある為であり、境内には儀式用の鍛冶場も造られている。「かなまら祭」の名前も金床の別名・「かなまら」に由来するのである。

数々のオブジェの毒気にあてられた為、近くの商店街で少々気分転換をした後、本日のメインイベント・「面掛行列」を見る為神社に戻り、道路を挟んだ鳥居前に陣取る。
境内は到着当初をはるかに越える黒山の人だかり!

先頭の行列がスタートした後、


境内に目をやると、












激しく左右に揺れるピンク色の見慣れた物体が!
「いきなりメインディッシュかよ!?」


さあ、「エリザベス御輿」の出陣です!
ち、近づいてくる!

でっかいま〜らか〜なま〜ら!
ひっ、ひえええい!

でっかいま〜らか〜なま〜ら!
た、ただずげべ…

でっかいま〜ら
か〜なま〜ら!
うおおおおおお!

いや〜、すごい迫力だわ…

この後は「男御輿」「女御輿」を見送った後、当日は別の所へ行く予定になっていた為、後ろ髪を引かれる思いで中座する事に。
しかし国内外よりこれだけ多くの見物客を集めるとは、

恐るべし、「かなまら祭」!!

(おまけ)
川崎大師駅前商店街より。
いきなりデカデカと「ほんだし」の文字が…
なお、右下に写っているのは「女御輿」である。
(タネあかし)実はこれ、「味の素」の工場の建物なんです。
(追記・この建物、取り壊されてしまい今はありません。)


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