原付ツーリング紀行1994AUTUMN


このページはカダフィ企画の本Vol.124「ツーリング道中記」の内容に加筆・修正したものです。




第一部「飛騨・信州編」


JOG50「シュツルモビク」号の勇姿。(左から2台目)

1994年9月23日(金)[1日目]
浜松→名古屋→下呂→高山

朝6時起床。今回のツーリングは3日間の予定で、天気予報では多少天気が崩れるような事を言っていたが、晴れだったのでほっとする。朝メシの後7:20出発。浜松よりR1を西進、一路名古屋へ!

実はこの日、名古屋の国際展示場(現・ポートメッセなごや)にて、「コミックライブin名古屋・19」なる同人誌即売会があり、そいつにツラ出しする為に名古屋港・金城埠頭へ寄り道。途中近道しようとR23を通ろうとしたものの、豊明インターからしばらく行くと事も有ろうに「原付通行禁止」となっており、今来た道を引き返す羽目になる。ああムダ足。

で、11時過ぎにようやく会場に着いたのだが、ここは名古屋市街を遠く離れた「へき地」(埋め立て地だからしゃーないか。)で、夜はかなりの「でんぢゃあぞ〜ん」となる恐るべき場所なのだ。どーでもいいか。
























なお、この辺の海を年一で底ざらいすると、自動車が何台か揚がるらしい。
白骨死体のおまけ付きで。(笑)




















「コミックライブ」でカダフィ企画顧問の井上氏らと会い、中で軽くメシを喰ってから今来た道を戻り、名古屋市中心部へ。途中「わらびもち」の屋台を見つけたので、引き返してわらびもちを食べる。
ん〜、ガキの頃を思い出す!

鶴舞・上前津の古本屋に寄り道した後、R41を北上する。R41は名古屋→美濃加茂間の大半が4車線で、市街を抜けると走行ペースは上がるが、こういう道では「ネズミ取り」に警戒しなければならないので困る。
(注・作者は1993年の6月、浜松市内でネズミ捕りに引っかかっている。)
(さらに注・この間戦友の一人がR41に新設されたオービスに引っかかった。)

美濃加茂からは飛騨川沿いに北上、飛水峡を横目にとばす。飛騨金山駅前の食堂で軽くウドンを喰った後、 下呂にて温泉につかる。湯上がり時には日も暮れ、恒例の夜間大爆走60Kmにて高山まで突進。この頃になると対向車も減り、時折だまになってすれ違うのみ。とにかく走っていると寒い。手袋を持って来なかった事を後悔する。またハラが減ってきたので飛騨萩原駅前の食堂でまとまったメシを喰おうとしたが、ご飯が切れていた為結局ラーメンで済ませ、まとまったメシは高山までおあずけ。

P.M.9:00過ぎ高山市内突入。駅前にスクーターを止め、市内をぶらりと散策兼メシ屋探し。食堂では店のおやっさんとツーリングの話になる。しかしこんな所にもあったんやね、「ピンクハウス」の店。高山駅の軒下に銀マットと寝袋を広げて自転車ツーリングの人と共にZZZ・・・。

本日の走行距離
322.7Km

1994年9月24日(土)[2日目]
高山→松本→上田→小諸→韮崎→山梨市

朝6時起床。寝袋・銀マットを畳んで出発。R158を東進するが、8Km程行くとガソリンが無くなってきた為、今後の事も考えてスタンドに寄る。ところが、7時を過ぎてもスタンドが開かず、30分以上の足止め。でもやってきた店員のお姉さんが美人だったので許す。その後、全長2Km以上の平湯トンネルを抜けて平湯温泉の休憩所で小休止兼朝メシ。3連休だけあって多数のバイクが来ていたが、スクーターは自分だけだった。ま、ムリないか。
休憩後、岐阜・長野県境の安房峠へアタック。高地のせいか、スピードが20〜30Kmしか出ない。が、何とか標高1790m安房峠に着く。



「シュツルモビク」と我輩(安房峠にて)

安房峠では当時掘削中の安房トンネル用換気縦坑の工事を行なっていた。ちなみにこの峠、前後はカーブがきつい急坂で、冬場は通行止めになるとの事。


余談だが、この斜行エレベーターを見て、「ガンダム」の第一話を思い出したのは自分だけか?

峠を下りつづら折れを抜けると奈川渡ダムまで突進。ダム湖は夏の少雨の為水量が少なかった。

ここで仕事上の用事で会社にTEL。会社の女の子(1994年当時・結婚おめでとう!)驚いてたな〜。更にR158を東進。松本市からR143で上田市へ。青木峠でまたもや急坂・つづら折りに出くわす。写真を撮ろうと思ったが、曇りで視界が悪くやめる。余談だが、某怪談系ページのミステリーマップの中にこの峠のトンネルの名も出ていた。この手の古いトンネルに怪談話が出てくるのはどうも「お約束」らしい。青木村老人センターで遅い昼メシの後、上田より小諸へ。中軽井沢の方にも寄ろうと思ったが、雨が降りそうだったので予定通り小海線沿いにGo!さすがに寒くなってきたので、佐久市で防寒手袋購入8800円也。9月下旬とはいえ、さすがに長野は冷える。(夕方の野辺山で12℃!浜松市民には十分寒い!!)
野辺山を過ぎて山梨県突入。甲斐大泉駅辺りより小雨がパラつき始める。長坂駅まで出て駅前食堂で晩メシ。その後防雨装備を整え、韮崎までの17Kmを雨の中下る。ヘッドライトの照り返しが眩しい為、メットのバイザーを開けっ放しで下る。魔女のバアサンの呪いか〜!!
韮崎でフロに入り、甲府市内突入。雨が止んでいたのでレインコートを脱ぎ、小休止。その後山梨市駅に向かい、そこで野宿。

本日の走行距離
330.1Km

1994年9月25日(日)[3日目]
山梨市→大月→吉田→ハッテン場もとい御殿場
→箱根→浜松

例によって6時起床。何とだ〜〜〜!!(火暴)うらめしげに空を見上げてもどうにもならないので、コンビニで食料を買い込んで朝メシ。小一時間もすると雨が上がって青空が見えてきたので出発。塩山・勝沼回りで笹子トンネルを抜け、大月より吉田へ。
途中、富士急行の三っ峠駅前にて赤のコルベットを発見。
本日は他にも篭坂峠の下りで米軍のハンビーを見かけてしまった。本当に今日は色々と珍しい車を見掛けたな〜。途中ハラが減ってきたが、食料の持ち合わせが無かった為山中湖にて昼メシ。覚悟していたが、やはり観光地の食事は
マズイ!!

御殿場からはそのまま沼津へ抜ける予定であったが、時間に余裕が有った為箱根を回る事にした。というわけで箱根に入る。山中湖もそうだったが、土産物屋&タレントショップばかりで気が狂う〜〜〜!!R1に入ってから芦ノ湖の見下ろせる駐車場で団子喰いながら小休止。沼津までは下りだが、ずっとトラックのケツにくっついていた為運転が単調で眠い〜!!沼津からはR1を浜松まで行くが、古本屋に寄り道しすぎて帰宅が夜9時過ぎになってしまいました!(笑)

本日の走行距離
326.8Km
今回の全走行距離
979.6Km

というわけで飛騨・信州編DAS ENDE


第二部「伊勢湾一周編」
1994年10月9日(日)[1日目]
浜松→伊良湖→鳥羽→鵜方→松阪→四日市

本日は伊勢湾フェリー乗船の為、5時起床6時出発。3時間かけて伊良湖岬まで到達し9時の便に乗るつもりだったが、2時間弱で着いてしまい、8時の便に乗れた。(道空いてたからな〜)ちなみに自分がスクーターでフェリーに乗るのはこれが初めてである。船からの眺めはもやが濃く、近くの島がぼんやり見える程度。よって写真は無し。
1時間の船旅の後、鳥羽着。しかしフェリー降りる時ってのは何かLSTで上陸するみたいな気分やな。(「The Longest Day」ってか?)浜松からの強行軍でガソリンが空になりかけていた為、下船後すぐ給油。そしてR167へ。
今回のツーリングの目的には私鉄・JRの入場券集めというもう一つの目的が有り、早速駅を回り始める。R167を走り、磯部町に入ると突如大渋滞!!地元の人に話を聞くと、「志摩スペイン村」へ向かう車による「スペイン村渋滞」との事。あまりにも渋滞がひどい為、前島半島行きをやめて早々に鳥羽へUターン。
ギャース!!
(余談・かつては磐田市周辺にも浜松市内にまで達する「ジュビロ渋滞」というのが有った。)

鳥羽へ戻る頃には既に12時を回り、この後はひたすら近鉄・JRの駅を回って入場券集め。松阪では1ヶ所買い忘れた為数KmをUターンする羽目に。津市に入る頃には16時半を回り、夕メシを食べてからR23を鈴鹿市へ。この辺りからお決まりの夜間大爆走へ突入。
四日市市内に突入、近鉄湯の山線中菰野駅で本日の目標を全てクリアした後銭湯を探すが見つからず、地元の人に聞いた四日市インター近くのヘルスセンターにて風呂&晩メシ。その後、JR四日市駅にて野宿。着いた時には夜中の0時を回っていたので早々に寝袋&銀マットを用意して眠る。ちなみに本日の走行距離は400Kmを超えていた。ひぇ〜っ!!

本日の走行距離
402.7Km


1994年10月10日(月)[2日目]
四日市→藤原町→桑名→大垣→根尾→美濃
→岐阜→名古屋→浜松(な、長いっ!)

6時15分起床。寝袋&銀マット撤収後、「シュツルモビク」にオイル補給の上出発。富田より三岐鉄道の入場券集めを開始。併走するR365は路地のような狭い道に国道の標識が立っていて珍しいぞ。写真撮れば良かったかな?東藤原駅前のスタンドで給油後、桑名回りでR258を一路大垣へ。この日、自分は朝メシを喰っておらず、大垣市内の牛丼屋でようやく遅い朝メシにありつく。大垣からは谷汲村回りで樽見鉄道の神海駅へ。本来はここから岐阜へ直行するつもりだったが、「樽見まで行っちまおう。」と思い付き、
行っちまっただよ・・・更にR418経由で関へ向かう。尾並峠の悪路には泣かされた。関から美濃市へ向かい、長良川鉄道美濃市駅にて切符を買った際、大変恐ろしい事実に気付いてしまった。
それは・・・
















「て、手帳落っことした〜〜〜っ!!!」




















この手帳、ツーリング中の金の使用記録は元より、コミケネタ知人のTEL.No.などが記入されていたのでショックはでかかった。しかし、最後に手帳を確認した神海からはすでに50Km以上移動していた為、どこで落っことしたかは分からずじまい。

ま、魔女のバアサンの呪いか〜〜〜っ!!!

その後気を取り直して岐阜回りで名古屋へ。そして浜松までR1を夜間大爆走。22時にようやく自宅着。

あ゛〜疲れた!!





本日の走行距離
404.5Km

総走行距離
807.2Km



以上

原付ツーリング1994AUTUMN


戻るんじゃああああ!!
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