カダフィ企画レッドデータブックス・ヤクザ


ヤクザは、その起源を遠く江戸時代の初期にまで溯ると言われる生き物です。ヤクザの生息地は歓楽街・裏街道など広範囲にわたり・主に金や女肉を栄養源として生息しています。特に、女肉については喜んでむさぼり食らう事が広く知られています。

参考資料・女肉をむさぼり食らうヤクザの図。

ヤクザの外見的特徴としては、全身の極彩色や後天性の指の欠損が知られていますが、最も有名なのは陰茎部に1〜十数個存在する真珠です。なぜヤクザの陰茎部に真珠が存在するのかについては長い間生物学者の間で大論争を引き起こしていますが、近年プラスチックと同じ成分を有する真珠がヤクザから相次いで発見され、環境ホルモンの問題ともあいまってこの論争に一石を投じています。 ただ、長年の研究によって、サケの稚魚が海に下って成長し、川に戻ってくる頃には腹に立派なスジコを抱えているように、ヤクザも刑務所に下り、シャバに戻ってくる頃には陰茎部に立派な真珠を入れているという事実が確認されています。




ヤクザの個体数は江戸時代初期から第二次世界大戦前に至るまで、日清・日露戦争期を除いて漸増し、第二次世界大戦中にやや減少したものの、その後の混乱期に急激に個体数を増やし、1940年代末期には第一次のピークを迎えました。
しかしこの頃、ヤクザから良質の真珠が採れる事が判明し、真珠を狙った国家権力による乱獲が始まり、1960年代末にはヤクザの個体数がピーク時の100分の1以下にまで落ち込みました。この頃、国内でヤクザをワシントン条約による保護動物として指定しようとする動きが有りましたが、マフィアの息のかかったロビイストによるアメリカの外圧によって抹殺され、その後1970年代の血みどろの抗争により、ようやくワシントン条約の保護動物指定を勝ち取るという経緯をたどりました。

参考資料・ヤクザを捕獲するマル暴の図。

1980年代に入ると、バブル経済などの好環境によってヤクザの個体数は再び増加に転じ、1980年代後半には個体数が第一次のピークを上回り、1992年には第二次のピークを迎えました。しかしその年の四月、「暴力団対策法」の施行により個体数が激減し、現在ではヤクザは絶滅してしまったものであるという考え方が学界の定説となっています。
にもかかわらず、現在でも時折ヤクザ目撃の情報が商社・不動産業などより報告され、最近では近頃個体数が増加傾向にある生物種「企業舎弟」が実はヤクザの変異種ではないかとの学説も出されています。




ヤクザは、本当に滅びてしまったのでしょうか?
その答えは、今後の研究を待たなければなりません。


カダフィ企画レッドデータブックス・ヤクザ


初出 [カダフィ企画の本・Vol.74「EX−Brother2」]

一回目終わったよ〜ん
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